虎になる夢を見る

脳内と音楽の話

春、傘をささずに濡れたジャケットの胸に薬莢 湿気っておわり

無能低賃金限界OLなんですが、じゃあ稼ぎいい人見つけたらいいねみたいな言説を耳にするたびにひっくり返って白目をむいてしまいます。twitterに人生を置いている人間特有の誇張表現ですね。

弱い犬ほどよく吠えるのときっと同じ原理で、私はこんなに何もできない、一人で生きていけるほどの生活力も稼ぎも足りてない人間なのに絶対に誰かに庇護される側になりたくない、という感情がかなり強くあります。
私は三人兄弟の末っ子で、愛嬌だけで許されて生きてきたような人間で、つまり、平たく言うとかなり舐められやすいタイプなんですね。別にそれで得をした事もあるからすべてが嫌だとは言いませんが、でも舐められたくねぇ~~と私の反骨精神がキャンキャンと吠えているのです、

弱いから弱い人間になりたくなくて弱いってバレちゃったらすごいダサいからそうなりたくなくて、だから少しでも一人で地に足つけて立ってるって思いたくてそれは根っこみたいに私を支えてくれるはずだから、でも、なのに、私はこんなにも無能。
実弾を手に入れたくて労働をしている、自分一人で世の中と戦えるようになりたい。砂糖菓子の弾丸はうち抜けない、は、バイブル。

まぁそんな私は昇級の話が無くなりました。めちゃくちゃ面白いですね。昇級の話ってなくなるんだ。

ちゃんと一人で立って一人で立派に生きていきたいのに本当にそれが出来るほどの精神力も経済力も能力も何もなくて嫌になる。頭がよくて、なんでも80点くらいをそつなく叩き出せる友達がいて、でもその子はバイト含め仕事に分類されるものを楽しいと思った事が一度もないから労働の才能がない、って自嘲していました。
私は労働が多少狂ってる繁忙期でもなんとなく楽しみを見いだせたりクライアントの事を好きだったり下僕精神馬車馬精神がかなりある、のにそれはそうとしてすごく無能だから労働の才能がない。12月くらいには大丈夫って言われてた昇級の話が無くなるくらいにはない。皮肉だ。

Twitterを読んでると女であることを「甘えを前提に生きることが許されてる方」とか「人生がおままごととおんなじ方」とか、そういうふうに書いてある文を見つけて、別にそんなの読まなければ良いのかもしれないけど、でもそう思われてる方として生まれてしまったのは仕方なくて悔しくて、だから甘えないでちゃんと生きていきたい。
私は末っ子で、兄弟の中では甘やかされて生きてきたからたぶん甘ったれた性質が滲み出てるのかもしれない。だからめちゃくちゃ舐められるのかもしれない。でも自分の足だけで立って世間とたたかえるくらいにならなきゃいけない。

女に生まれたことを後悔してないし性別に違和感もないし私は女でよかったって思うけど、それと同じくらい女で生きることにコンプレックスがある。男として生まれてたとして、たぶん女が男に入れ替わっただけで同じことを考えると思うけど。
自分のことが好きで嫌いでコンプレックスの塊なだけですね。馬鹿みたいだ。

この前メンクリで本当に休職した方がいい、と5回くらい言われて、でも私はまだできます、と大丈夫です、をただ繰り返しました。会社のめちゃくちゃ売ってる先輩が産休に入っちゃうからその引き継ぎで私が抜けたらとんでもないことになるとか、そう言う現実みたいな要因あるけどそうじゃなくて、実際私はまだそんな、なんにも残せてなくてなんにも頑張れてなくて、そこで休んだら私は私をより許せなくなると思うから休めないんですよね。
ちゃんと使える人間として自分を認められるようになって、甘えてないなって自分で思えるようにならないと、何にもできないくせに休むだけ休みたいなんて馬鹿みたいだ。他の人に対してそうは思わないから辛かったらすぐ逃げて休んでいいよ、と思うけど、私は私には強くあってほしいから。自分で実弾で戦えるまで、だめです。
何も出来ない無能な私が走り回るのなんて大層滑稽。私は鷹になれないトンビにすらなれず、ピットブルどころかフレンチブルにもなれず、勇者にもそのパーティーメンバーにもなれず、せいぜい「ここは横浜の町よ」と繰り返す村人として組み込まれているだけなのにね。ここは横浜の町よ、と繰り返すシステムが、どう思考を持ちましょうか。

春の嵐のなか、気圧のせいでPMSのせいでこんな訳分からない文章を昼間から、ごめんね。