虎になる夢を見る

脳内と音楽の話

ヒーローになりたい、なれない、じゃあせめて誰かの明日を繋いでみたい。

献血ができた。

他の人からしたらそんなことなんにも意味を成さないのはわかってて、でも私はすごく嬉しい。

 

頭がよかったらお医者さんになりたかった。屈強な精神と肉体があったら消防士になりたかった。わたしはどちらでもなくて、それでも誰かの助けになりたかった。

痛みに強くて、体重は50kg周辺をウロウロしてて、貧血気味でもない私が確実に人の役にたてるのって

献血で、2年前までは年に2回きっちり全血400mlを抜かれるのが常で、それがうれしかった。(成分献血ならもっとたくさん(最大年24回)できるんだけど、私の血管は細くて血が戻せないから断られる。)

 

ところが2年くらい前から精神がガチで揺らいで、薬を飲まないと日々がままならなくなっちゃって、お問合せフォームに「この薬とこの薬を飲んでいる場合献血できますか?」というメールを送ったところ全然無理だった。医師と相談の上3日は間をあけてください、みたいな返事だった気がする。

まぁ医師と相談する気は全然ないけど、勝手に、だとしても3日飲まないで過ごすのはかなり無理難題だった。1日の規定量超えて飲んでたのに。そんな感じでずっと献血に行けなかった。

 

休職して、仕事から離れて、悠々ネオニート生活をしているうちに薬を飲まなくても大丈夫なようになって土曜日に献血行こっかな〜って思ってた先月、コロナに罹患。当然その日は、というかそれから1ヶ月は行っちゃだめでまじで虚無の気持ちで天井を仰ぐしかなくなってしまった。かなしいね。

 

そしていよいよね!大丈夫になったんですよ!献血が!うれしい!

なんか緊張しすぎて血圧と一緒に測った心拍数が115くらいあって笑っちゃった。座ってお水飲んで落ち着いてくださいね、って言われてしまった。はい…。

久しぶりに献血して、血管の通る管が皮膚の上に乗ってるときの温かさとか機械の中で小刻みに震えてる血のパックがなんかかわいいとかそういうことを改めて感じて思い出して、何にもできない、なんの取り柄もない、国民の義務を果たして無い私だとしても、抜いた血で誰かの命を救えるんだなぁとおもってうれしくなった。嬉しい。

 

無能だけど誰かの役に立ちたいってアホみたいな承認欲求で、でもそれでも人の命をつなげるならいいよね。

これからもあんまり薬飲まなくて良いようにすごしたいですね。