虎になる夢を見る

脳内と音楽の話

カーテンの隙間 夜明けに見つけられ 色付けされる透明なぼく

現実じゃないことがしたい。
どこまでいっても、例えばVRで何かをした所でそれは現実なわけですが、現実じゃないことがしたくて仕方ないです。それはなに?

日常生活みたいなものがもう全部億劫で、自分が自分でいることも嫌で、食べることが好きなくせにひとりで食事を摂るのも面倒で、現実じゃなくなりたいですね。
友達に人生に当事者意識がない、と言われたことがあって、その時はまぁまぁな悪口で草、と笑っていたわけですがまぁ。この世は全部嘘やねんと思ってるしそうなのかもしれない。何にも当事者意識がない。ぜんぶ私から1mくらい離れたところにあると思ってる。万物とのソーシャルディス。
万物とのソーシャルディスタンス?

一番手っ取り早い現実から離れる方法は睡眠だとは思うし、本当に好きなんですけど日本の成人20%は慢性的な不眠で、例に漏れず私も。中途覚醒せず夢も見ずに10時間ぶっ通して寝られていた時期に戻りたいです。
というわけで睡眠は現実に成り下がってしまいました。覚醒してるくせに働いていない頭で天井を見つめる最悪の現実。まぁ、最近の私の休日ですが。

あと、元々本を読んだり映画を見たりが好きだったんですが気付いたらそれを続けてできるほどの体力と集中力がなくなっていて、本当につまらない人間になってしまったなぁと枕元の積読を見て笑ってしまいます。読まないだろうな、と思いつつほしいから買っちゃうの、愚か?

感染症で世界がこんな感じで旅行にも行けなくなっちゃいまして。引きこもりだから元から旅行が好きか?と言われたら微妙なんですが、知らない土地は私のことをなんでもない存在にしてくれるのがすきです。
知り合いもいない家もない土地でわたしは何者でもないし、いてもいなくても変わらないし全部から遠くいられる気がするので。
コロナ前は割と遠出をしてたな、と思い起こしましたがだいたい旅行じゃなくてライブ遠征だったことに気づいて笑ってます。夜行バスでゆらゆら揺れて、朝からやってる銭湯でバキバキのからだをほぐして、好きなものを食べて、すきな音楽を浴びて、お酒を飲んで、快活クラブで読みたかった漫画を読んですこし寝て、また銭湯に行って、ふらふらして夜行バスで帰って、その足で出社する。
夜行バスはわたしを現実から遠くに連れて行ってくれて、現実にもどすサイコーで最悪の乗り物。限界4列シート、時としてコンセントなし。限界だなぁ。

そんなんを季節に1回くらいしてたはずなんですけど、丸1年くらいしてなくて、嘘みたいですね。現状が嘘みたいなのか思い出が嘘みたいなのかは分からないけど。
世界が前みたいに戻ったらこの数年が嘘みたいだなと思えるようになったら、夜行バスでライブを見に行きたいし、新幹線に乗って温泉街にも行きたいな。その時くらいには現実から離れたいとかいう、一生引きずってる思春期みたいな考えも無くなってるんだろうか。