虎になる夢を見る

脳内と音楽の話

窓際で揺れる影が愛しくてペンが過剰な読点をうつ

手紙を書くのがすごくすきです。
現代、無料チャットツールが発達してるからそれで連絡を済ませがちだし、さらに私は筆不精なのであんまり積極的に人と連絡をとるタイプではないのですが、それはそうとして手紙を書くのがかなり好きです。かなりの矛盾が生じてますね。

高校生の頃、週に1,2回授業中にルーズリーフに書いた手紙を文通しあう仲の子がいました。別のクラスで、ノートに隠しながら、授業の合間合間で手紙を書くものだから書いてる途中で国語系の授業が挟まると横書きだったのが突然縦書きになって読むほうも紙をぐるぐる回して読まなきゃいけない、みたいなことをしていて、なんというかすごくすごく愛しい思い出なんですよね。
好きな音楽の話とか、本の話とか、私もその子も付き合ってる人のいる人間の事をすきで、その話とかをひそひそ話をするみたいにこそこそと書いていた手紙は捨てないで実家にぜんぶ残しています。
四方を山に囲まれた窮屈で寒い、思い返すといつだって彩度の低いような校舎の中で生きにくさとちょっとしたきらめきの話をたくさん文字に乗せていたし、今でもたまに彼女とは手紙のやり取りをします。文通、というほどの頻度ではなくてお互いフラっとなんとなく書く手紙。

現在の私はというとアイドルオタクで、いま4年半くらい一人の女の子のことをめちゃくちゃ好きです。で、ライブ後のチェキ会とかで話す機会がある(正確にはあった、コロナ禍がよ)んですけど毎回尊すぎて「へへ‥今日も超よかったよ‥‥へへ‥すきです‥」しか言えないコミュニケーション・障害・オタクなのでだいたい言いたいことをもりもりと手紙にしています。
例えばラジオで話してたことブログに書いてた事、それに対しての感情だったりライブの感想だったり、向こうからしたらかなりどうでもいいであろうことを毎回選び抜いた便箋に書いてしまう。
だいたい手紙はスマホで下書きしてから実際便箋に清書をするんですが、この前推しメンに書いた手紙の下書きが3000文字を超えていて本当に笑ってしまいました。愛が重すぎる。読むほうの気持ちにもなってくれ。この日記で1500文字ないです。

市販のレターセットって大体便箋2枚か3枚に対して封筒1個みたいなテンションの倍数で入ってるじゃないですか。でも手紙がもりもり伸びてしまうから私の家にはかなり封筒が余っています。洋2とか洋7とかの封筒、お手紙以外に使い勝手がない。

手紙を一方的に書くのはかなりすきな一方で、文通ともなると書かなければいけないという義務感がプレッシャーになってしまって全然書けなくなる大層自分勝手な人間。きっとなんとなしの話を許してくれる友達への不定期の手紙とか、絶対に返信の来ない推しメンへの一方的な愛情の押し付けとか、そういうしかできないです。最悪の人間性ですね。
相手のことを想って書く手紙とかじゃなくて、自分の事ばかりなんだろうな。手紙に限らず。
自分の気持ちは受け取ってほしくて形にしてまで押し付けるのに相手の気持ちの返答はあんまり求めていないという、なんとも、本当に自分勝手で嫌な人間。

twitterもこのブログも全部壁に向かって大声で話しているだけに過ぎなくて、壁は何も言わないからクソなげぇ文章を量産しています。おれの感情の記録。
こんな最悪の日記を読んでくれるあなた、本当にありがとうございます。ごめんなさい。
これからも増える最悪を許してください。