1月末に祖父が逝去して、91歳、人生100年時代とはいえども大往生だったと思います。
去年の3月に癌が見つかって、もって4か月くらいですねと言われていたのに10か月もよく生きたものだなぁと感心します。
身の回りの人間まはぁ長生き家系なので物心ついてから死んだ人を見るのは2人目だったんですけど、人間、死ぬと冷たく硬くなってしまうのめちゃくちゃ怖くないですか？
分かるんですよ。 ”死後硬直といわれる現象は，ATPの不足によって，筋を構成するアクチンとミオシンとが強く結合して滑らなくなってしまい，硬直複合体であるアクトミオシンを形成することで起こ” るということは、わかるんです。いや、ATPもアクチンもミオシンも何か知らないし現象として正しく分かってはいないんですけど、理屈としてはわかるんですよ。
心臓が止まると血液が流れないから冷たくなるのもわかる、こっちは死後硬直よりかなりわかる。
わかってても、それでも暖かく柔らかかった人間がマダム・タッソー東京の蝋人形みたいになるのが嘘過ぎてめちゃくちゃ怖い。命ってめっちゃ作り物だし嘘みたいだなと思ってしまう。マダム・タッソー東京を例として挙げたけど怖いから入ったことないし入れないと思う。ドールとかはすきだけど、人間みたいな大きさですごく精巧なのに冷たくて硬いの怖すぎる。これを打ってるだけで鳥肌立ってきた。
父親が死んだときに遺体に触らせてもらってあまりの冷たさに怖くなって、だからおじいちゃんは触れませんでした。お酒飲んで体温上がって、デザートだよって言ってみかんを渡してくれるぽかぽかの手の事しか覚えておきたくない。
そもそも病気でご飯を全然食べれなくてどんどん骨と皮だけになっていくのすら怖かった。
カリカリになりたい、という事だったりガリガリの人間が本当にすき、という感情とこれは同居します。
たとえば小学生とかそこら辺の情操教育で習うであろうことをここ5年くらいで身をもって感じで恐怖してるの、めちゃくちゃ馬鹿そうだな、と思いますが想像力が乏しいので身をもって降りかからない限り分からないしそもそも正真正銘そうなんだよな。
周りの人が冷たくなるのを見たくないからすきな人達よりも先に死にたい。めっちゃわがままじゃん。
それはそうとして自分の焼かれた骨を見たいし戒名も知りたい、生前戒名はつけられるけど焼かれた自分の骨って見れないの、悔しい。クッソ太って死んだら戒名に肉って入れられたいな～。
気休め程度にCTスキャンとかされたいけど、体の中にある状態と焼いた後の状態って違うから嫌ですね。牛乳嫌いだから絶対すかすかで焼け残らなそう。べつに遺骨を残してほしいみたいな気持ちはあんまりないけど、骨だけが残った自分を知りたすぎる。生きたまま焼かれたい、は違いますね、絶対拷問じゃん。最悪のブルジョワに人間バーベキューって言われるし。
と思った事をなんとなく思い出しながらかいた。四十九日で実家に向かってる。
死後硬直の話の引用 https://onl.la/vKQdb4u
